沖縄県中小企業家同友会は、会員企業から抽出した413社を対象に3月1日から3月30日の期間、「1-3月期景況」についてのアンケート調査を実施しました。その結果について見解を発表します。
(2019年4月24日発表)
■回答企業の概要
回答企業171社 回答率41.4%(413社中)
業種別 ( )は実数
製造業 | 14.0%(24) | 建設業 | 11.1%(19) |
流通・商業 | 26.3%(45) | サービス業 | 39.2%(67) |
情報産業 | 9.4%(16) | その他 | 0.0%( 0) |
規模別 従業員数 ( )は実数
<正規>(平均32名) | |
1~5名 | 25.1%(43) |
6~10名 | 18.1%(31) |
11~20名 | 19.9%(34) |
21~50名 | 21.6%(37) |
51~100名 | 9.9%(17) |
101名以上 | 5.3%(9) |
<臨時・パート・アルバイト> | |
平均14名 |
■2019年1-3月期景況調査の結果について
前期から後退するも14期連続プラス超。先行きは改善し、引き続き全業種でプラス超の見通し。
①業況判断は後退するも14期連続プラス超。製造業以外の業種で後退するも、引き続き全業種でプラス超。
②売上高DIは後退するも、前期に続きプラス超。製造業以外の業種で後退・悪化。
③経常利益DIは後退するも、前期に続きプラス超。製造業が改善し、全業種でプラス超に。
④資金繰りDIは後退するも、前期に続き全業種でプラス超。
⑤経営上の問題点は「従業員の不足」、力点は「新規受注(顧客)の確保」が第1位。
⑥先行きは情報以外の業種で改善し、引き続き全業種でプラス超となる見通し。
(本文中、特に断りのない限り前年同期比です)
1.業況判断
[現状] |
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[業況判断の要因](自由記述より抜粋) |
<好転> イ)建設業(総合建設業)※宮古島 仕事量が業界の能力を超過している。効率が悪く、経営的に相当気をつけ、打つ手を考えないといけない。 ロ)流通・商業(自動車販売) 観光客増の為新車販売が好調。10月の消費税10%になる為既に駆け込み受注が始まっている ハ)サービス業(飲食店) 客数の減少はみられるが、客単価の上昇で人件費、原価率共に抑えることで利益を残すことができた。商品の質を上げ良質な満足度に繋げ、単価アップを狙っていく。 <悪化> イ)製造業(印刷業) 売上減少に加え、原材料の値上げがあったことが収益悪化につながっている。原材料費の上昇は今後、他の材料関係も上がる見込みで、収益性の悪化懸念がある。 ロ)情報(情報処理サービス業) 仕事の依頼はあるが、人手不足で手を出せないでいる。 |
2.売上高
[現状] |
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3.経常利益
[現状] |
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[好転した理由](複数回答可)
○全業種では、前期と比べると第3位と第4位の順位が入れ替わっている
[悪化した理由](複数回答可)
全業種では、前期第4位の「売上単価・客単価の低下」が第2位に上がり、前期第2位だった「人件費の増加」が第4位に下がっている。
4.資金繰り
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5.経営上の問題点・力点
[問題点]
[力点]
6.全国、県内の他機関との比較
- 「中小企業家同友会全国協議会(略:中同協)」の「同友会景況(1─3月期)調査」)(3月1日~15日調査、872社回答)
- 日本銀行那覇支店(2月25日~3月29日調査、147社回答)
- 沖縄振興開発金融公庫(2月下旬~4月上旬、資本金1千万以上かつ従業員20名以上、328社回答)