茶論(2019年2月)

 

 

 

如月や身を切る風に身を切らせ/真砂女▼新年早々衝撃的なニュースが流れた。国内外の投資会社によるオリオンビールの買収だ。経済のグローバル化は、地方でも着実に進んでいる。東南アジアの中心に位置する沖縄もその渦中にある▼混沌とする東アジアの政治情勢のなか、日本の課題も山積だ。米中貿易摩擦、北朝鮮の核廃棄と米朝対話、韓国との不協和、ロシアとの北方四島返還と平和条約締結など、沖縄の政治、経済、特に観光に与える影響は大きい。先の見えない時代の舵取りが大事だ▼参考になるのが、核戦争が現実味を帯びたキューバ危機でのケネディの対応だ。彼は側近に「悪魔の代弁者」と言われる役割を命じる。ローマカトリックの聖人認定に徹底的に懐疑的意見を言う人のことだ。多数派に対してあえて批判や反論する。それが核ミサイルの先制攻撃から海上封鎖へと戦術が変更され、ソ連のミサイル撤去と続くことになる▼知的水準が高くても似たような意見や傾向性では、見落とされる視点も多い。多様な意見を尊重する同友会流の侃侃諤諤の議論が組織の意思決定の質を高めるのだ▼春風や闘志をいだきて丘に立つ/虚子(作古)
 

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