茶論(2012年5月)

本年五月十五日は、沖縄が復帰して四十周年になる▼復帰後の沖縄は、驚くほどの様変わりした面と、依然として変わらない実態がある▼復帰と同時に県民が願った基地撤去は、いまだ実現されてない。基地の存在は、県民の生活と生命が脅かされていることが、繰り返される米兵による事件や米軍機の墜落事故等が物語っている▼五十三年前に起こった宮森小米軍ジェット機墜落事件。あまりのも惨い状況の下で、遺族の「忘れたい」思いから、その実情は長年語れずいた。しかし、「忘れてはならない、二度とこのような大惨事を繰り返してはいけない」という思いから、五十年経て遺族が勇気を出して語り、証言集として発刊された▼この証言集をもとに映画「ひまわり」が製作される。「ひまわり」の題名の由来は、幼い小学生が「ひまわり」を担任の先生にさし上げた後、校庭に出て墜落したジェット機の爆風に飛ばされて焼死した証言の一節からで、「ひまわり」を愛した少年の夢と願いをしっかり受け止めたい▼五十三年前のような大惨事が、いつ、どこで起きてもおかしくない沖縄の現状を、日本全国に発信したいと企画され、現在製作がすすめられている▼映画「ひまわり」を成功させる沖縄県民の会が昨年十月に発足した。県民の一人として応援したい。

 

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