茶論

茶論(2012年8月)

全国的に暑い、熱い夏。暑い夏といえば、今年は沖縄が避暑地と言われるほど、沖縄より各地の気温が高い異常気象がつづく▼熱い夏と言えば、やはり四年に一度のオリンピック。テレビ観戦で夜更かしする方も多いのでは▼日本選手の活躍に拍手を送るとともに、スポーツマンシップを発揮しての競技には国境を越えて拍手し、感動する▼バドミントン女子のフジカキペアと中国との決勝戦やフェッシングの男子団体、卓球女子団体の決勝戦―強く心に残ったのは私だけではないだろう▼しかし、逆も見受けられた。トーナメントで有利な相手と対戦するため、意図的に負けるプレーをした―無気力試合で失格となった選手もいた。あらためてオリンピックの原点と、フェアープレー・スポーツマンシップとは何か、を問い直す必要があるのではないか▼近代オリンピックの提唱者クーベルタンの「勝つことではなく、参加することに意義がある」にこめられた思い・原点に立ち返ることが、重要だと思う▼オリンピックに続いて、夏の高校野球選手権大会が始まっている。高校野球が多くの感動を与えるのは、スポーツマンシップ発揮したフェアプレーであり、選手一人ひとりがひたむきに全力を出している姿である▼まだまだ熱い夏はつづく。

茶論(2012年7月)

▼今や中国を代表する通信関連企業、ファーウェイ(華為)、世界有数の地位を目指し、いろいろな国への売り込みの真っ最中▼我が国では、イー・アクセス社が「イー・モバイル」製品の多くに華為製を採用してきた。売上高は二兆二千九百六拾五億円(邦貨換算)にも達するという。▼世界戦略を積極的に進める同社を、我が国では懸念なく、取り入れているが、米国や豪州では、どうも事情が違うらしい。豪州政府は二〇一一年末、インターネット網を新設する事業に華為が参加することを拒絶した。その理由は現社長の任正非が中国人民解放軍の元技術者であることから、中国軍、共産党との関係が疑われることにあるらしい。華為の通信端末を使うと国の情報が中国のさる筋へ筒抜けになるという疑いが疑心暗鬼を生む。▼一方、華為側は、その疑いを晴らす、イメージ挽回に全精力を注ぐ戦略に転換。その標的になったのが、勝手の母国、英国、しかもロンドンは金融とメディアの中心地であり、英語圏の情報発信地である。また、今年オリンピックの舞台にもなる。▼華為は、社長直属になるグローバル・セキューリティ・オフィサーに二〇〇六年―二〇一〇年まで英国インターネット政策を担当する最高情報責任者ジョン・サフォークなる人物をスカウトした。さらにアドバイザー集団に元英国政府の大物を次次と就任させた。▼しかし、非公開企業、中国共産党の支配下にある事情での霧を晴らす難しさがあるようだ。

 

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