茶論

茶論(2011年10月)

 八重山の教科書問題が大きな社会問題となっている。何が問題なのか、この間の新聞等マスメディアでの報道などから、およそ明らかではないだろうか▼あらためて3つの視点からの検証が必要ではないか。第1は、政治的中立であるべき教育という点。第2に、採択の方法・運営が民主的に行われたか。第3に、教科書の内容がどうなのか、内容についての十分な議論がなされたか▼第1に教育の政治的中立性は、戦争へ突き進んだ戦前の教育に対する反省からだ。歴史から学ぶことが大事であり、宗教と政治の一体を禁じているのも、人間の歴史の教訓から生み出されたもの。八重山の教科書問題では、採択に大きな影響力のある委員が政治家あるいは一部の政治勢力と結びつき行動していたことから、政治的中立性に疑義が持たれている▼第2の民主的に行われたかという点。民主的な手続きを経ての法律の改正であったか。無記名・非公開での採択。「法律に従って採択した」というが、果たして民主的に行われたといえるのだろうか▼調査員の推薦のない教科書が採択されたことについても、内容について十分な議論がなされたかが重要だが、読んでいない委員もいたというのだから驚きだ▼教科書は子どもたちの将来を左右する問題だ。住民・県民・国民の視点での解決が望まれる。
 
[おきなわ同友会しんぶん「ニライみらい」2011年10月号より]

茶論(2011年09月)

 最近の報道によると、ロシアで発見された化石から、3万3千年前の犬の詳細が明らかになった。1970年代にロシアのシベリア南部、アルタイ山脈で見つかった保存状態の良いイヌ科動物の化石が、最古の「飼い犬」である可能性が出てきたという▼家畜動物として最も古い歴史を持つという犬。狩りの供、外敵から家族を守るという本来の役割から、近年は愛玩動物として重宝されるようになっている。特に最近は空前のペットブームで、犬をはじめ様々な動物が「家族の一員」として可愛がられている▼核家族化、少子化などが背景にあるとみられるこのブーム。ペットと暮らす生活を望む人が増えているようだ。近所に「ペット可」のマンションが出来、大人気で、すぐに部屋は埋まったという▼最後に愛犬家、これから犬を飼おうと思っている人にこの言葉を贈ろう。イギリスの諺だという▼「子供が生まれたらイヌを飼いなさい。子供が赤ん坊の時、子供の良き守り手となるでしょう。子供が幼年期の時、子供の良き遊び相手となるでしょう。子供が少年期の時、子供の良き理解者となるでしょう。そして子供が大人になった時、自らの死をもって子供に命の尊さを教えるでしょう」。

 

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