茶論

茶論(2011年12月)

 

 ギリシャに端を発した債務危機はヨーロッパのユーロだけでなく、ドル、円など世界的な通貨危機の様相を呈し始めた▼我々人類は物々交換から通貨という進化させた信用システムを誕生させ、画期的な制度を創りあげた▼我が国を代表するケインズ経済学派小野善康氏は「お金は人間の最大の発明である。」しかし、これまで経済学は、このお金と正面から向き合ってこなかったという。「皆がお金をため込むと、景気の足を引っ張る」と警鐘を鳴らす▼「成長社会では、皆がモノをほしがるので、基本的にモノ不足、しかもお金より魅力的なモノばかりでお金とモノはすぐ交換されます。」ところが、「成熟社会ではモノはあふれているばかりか時間がたつと値段が下がることも多い」▼欲望自体はあるので、モノと交換しない分、とりあえず、お金をもっておこうという動きが強まる。この結果、本来、お金を使うことで得られる幸福が、持つこと自体で得られると錯覚するようになります。これは欲求の直接の対象でなく、代わりのもので欲求を満たす物神崇拝の一種ともいえます。」お金を貯めることが不況の要因だと分析する▼皆がお金を使う分野が増えれば「消費と雇用の両面からお金が回り始める。」のだそうだが、同友会でも考慮してはいかが……。
(2011年12月15日号『ニライみらい』より)

茶論(2011年11月)

 最近行きつけになった某ヘヤーカット店のお話し▼このお店、お茶は出さないし、内装は無味乾燥。掃除は不行き届きで、破れたシートにビニールテープが貼られ、子供がうるさいパパママストア▼しかし、競争を忘れたようなオーナー夫婦の人間味のせいか居心地は悪くない…。儲かっていそうもないのに、なんだかんだいっても幸せそうな夫婦である▼先日お世話になった時のこと。他に客が誰もいない店内で旦那が私に「35歳のオトコを作った59歳の若返ったオンナの話」をとうとうとまくし立てた▼「女は、その気になったら若くなれる訳さぁ・・・。59歳が今では30代にしか見えん!」。私に対する励まし? それとも? 何なのかわからないまま、次は2週間後のカットかなぁと頭フリフリ帰った▼仕事も人生も、心の置き所一つで決まる! どんな境遇でもどんな環境でも心の置き所が一つであれば、不平・不満から解放されるものだ。この夫婦、多少の問題は棚にあげ、今日も誰かに意見しているに違いない▼できることなら経営者は彼らに見習い、心の置き所がアレコレしない「ドゥーカッティー」でいたほうが良いのかも? 案外、人間関係構築が上手くいくかもしれない。

 

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