茶論

茶論(2012年2月)

今年のNHK大河ドラマは「平清盛」。これまで敵役として描かれることが多かった人物だが、平安後期、約八百年続く武家政権の礎(いしずえ)を築いた清盛の活躍するドラマが楽しみだ▼その清盛亡き後、平家は壇ノ浦の合戦で滅亡、源頼朝は鎌倉幕府を打ち立て、本格的な武家政権をスタートさせる。その頃、平泉を中心に四代百年続いた奥州藤原家も頼朝によって滅ぼされた▼昨年暮れ、岩手県平泉に家族で旅行に出かけた。このほど世界遺産に登録された中尊寺金色堂を見学するためだ。妻の実家がある栃木県から車で行く計画だったが、天気予報は大雪。天候を見て引き返すことも頭に入れながら出発した▼幸いに予報は外れ、ほぼ晴天となり、平泉に無事辿り着いた。近くで一泊し、この旅のもう一つの目的でもある東日本大震災の被災地に向かった▼いくつもの山を越え、着いた先は岩手県の陸前高田市。唖然とした。街は壊滅状態だった。市役所は残っていたが廃墟になっていた。中を覗くと、あらゆるゴミが散乱し、数個のランドセルがあった。手に取ると名前が書かれてあった▼街を離れる途中、「奇跡の一本松」が遠くに見えた。被災地の復旧、復興を心の底から祈った。

茶論(2012年1月)

 昨年の3.11東日本大震災・原発事故が重くのしかかる中で迎えた2012年。日本の社会があらゆる面において転換が迫られているのではないか▼そして、沖縄にとって今年は、復帰40周年の年であり、沖縄同友会にとっては創立25周年の節目の年にあたる。日本、沖縄の社会をどう再構築していくか、試練の年とも言える▼年末からの沖縄振興予算・一括交付金とあわせて辺野古環境アセスの評価書提出の問題。沖縄県民の声を無視した日本政府の米国追随の姿勢、そしてアメとムチの施策は復帰40年たっても変わらない▼「みんなで創る みんなの美ら島 未来のおきなわ」のスローガンの下、沖縄の20年先を見据えた沖縄21世紀ビジョンがスタートする。これまでの壁を突き破ってこそ、ビジョンの実現に繋がる。そのためには、オール沖縄で取り組むと同時に、全国の仲間との連携を図ることが大事になるのではないか。沖縄同友会もビジョン実現に向け貢献していきたいものである▼昨年の中同協総会で発表された「中小企業の見地から展望する日本経済ビジョン」は、日本の将来像を経営者の視点で提起したもので、日本経済、延いては地域経済の骨格になる内容である▼中小企業憲章・中小企業振興基本条例の実効性を図る取り組みと合わせて日本経済ビジョンの学習をすすめる年にしたい。

(おきなわ同友会しんぶん『ニライみらい』-2012年1月15日号№286より)

 

Facebookでコメントする