3月県例会 自主・民主・連帯を会社経営に応用

自主・民主・連帯を会社経営に応用 社長が社員の成長の邪魔をしてはいけない!

報告する広浜中同協幹事長
 3月18日に沖縄産業支援センターで3月県例会が開催され、会員を中心に、70名が参加しました。今回の報告者は、千葉同友会会員で業務用缶のキャップなど、部品製造を行う(株)ヒロハマ・会長の広浜泰久氏(中同協幹事長)です。
 (株)ヒロハマは、部品製造の会社ですが、自社での製品開発も行うなど、メーカーとしての一面も持ち、現在は業界全体の五割のシェアを持つトップシェア企業です。
 厳しい業界の中で順調に売上を伸ばしてきた同社ですが、広浜氏は、同友会で経営指針作成に取り組む前、大きな失敗を経験しました。それは新規事業挑戦への失敗。月商の2カ月分に当たる4億5000万円を無駄にしてしまうというものでした。先代経営者や古株の社員に認めてもらいたい。そのためには、何としても目に見える形で実績を残さないといけない。勢いのみで新規事業に挑戦してしまったのが最も大きな失敗原因でした。 「労使見解」を学び、会社を発展させてきた中同協広浜幹事長の体験報告の様子

 その後、同友会の経営指針作成セミナーに参加。そのセミナーで同友会の先輩からもらった、「人間は誰でも自分のしたことで喜んでくれると嬉しいもの。それを最も効率よく実行できるのが企業」という言葉がきっかけで「缶の業界を全面的に支援する」という現在の経営理念が生まれました。これが(株)ヒロハマの第二創業のはじまりでした。
 経営指針の中で、自社の顧客を明確にしたことで、様々な課題が見つかりました。クレーム対応や商品の納期遅れの問題。今まで先送りにしてきた課題を一つ一つ具体的に改善。課題を解決するごとに、お客様への要求レベルも高くなり、材料が値上がりしても価格転嫁することができるようになりました。そうした結果、前年度は売上、利益ともに過去最高を記録したといいます。

 社員教育についても、同友会が掲げる自主・民主・連帯の精神を基にしていると話す広浜氏。同友会で勉強する前は、全ての問題を自らが判断し、解決できる経営者になりたいと考えていましたが、現在は、「社長が社員の成長を邪魔してはいけない」という考え方に変わり、課題は社員と共有し、できるだけ組織的・計画的に改善するようにしているなどの取組みも紹介されました。

(「ニライみらい」2011年4月15日号より転載)

 

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