7月県例会を開催 「社員の感動」で業績アップ!! 未来工業(株) 山田昭夫相談役が報告

辛口ながら経営の本質を語る山田氏
辛口ながら経営の本質を語る山田氏

 7月27日に沖縄産業支援センターで、2010年度最初となる7月県例会が開催され、会員を中心に197名が参加しました。今回は未来工業(株)の山 田昭夫相談役による経営体験報告とグループ討論で、会社経営の本質などについて学びました。


 「当社は、報連相禁止です。大企業と役人は報連相が大切だと言うが、中小企業も同じことをするのは、ちょっと納得いかない」と冒頭からユニークな発想と 辛口なトークから始まった7月県例会。報告者は、日本一休みが多い企業と言われている未来工業(株)の山田昭夫相談役(岐阜同友会)。

 山田氏は、「良いモノをより安く」商売する企業のスタンスに苦言。日米の製造会社の経常利益を紹介し、日本があまりにも利益率が低いことを指摘しまし た。「日本は自動車、カメラ、時計など世界でもとても良い製品を作っている。腕は良いが商売人としてもっと儲けることを考える必要がある」と訴えます。 「常に考える」創意工夫で、他社との差別化を図り、安値競争から回避できるメッセージです。冒頭の「報連相」の話題でも人の真似をしないことが差別化とな り付加価値になるのだと。


社員へ感動を与え、やる気を生み健全経営-感動は業績に結びつく

 50年前から「お客様は神様」「お客様第一主義」「顧客満足」など良く言われているが、商売の根幹は、お客様の「感動」。社員を感動させることができな い会社は、お客様を感動させることはできない。経営者は常に「どうしたら社員が感動するのか?」考え行動することが大切と山田氏は力説。
 800人全員正社員、年間140日の休日、地域の誰もが「まあまあ」と評価する給料を惜しまず与えていること。そして、ノルマ無し、残業禁止、年功序 列、子ども生んだら3年間休み、70歳定年の終身雇用など特異な社内制度は全て「社員の感動」を目的とした取り組みです。


山田氏の報告を受けてのグループ討論(写真-上・下)


儲かっていない会社はムダが多い-足元を見ること

 孫子の兵法にある「敵を知り己を知れば、百戦危うからず」を喩え、県内と全国の高額取得法人数と割合を紹介し、今の中小企業は儲かっていないことを自覚することが必要と言います。
 山田氏は請求書の封筒に1枚ムダな用紙が入っていることや、警備会社へ支払う警備費用と泥棒が入った時の損害を比べるなど、「常に考える経営」を実践し ています。節約の徹底から儲けを生みだし、社員に給料を払い、税金を払うことは企業の義務と山田氏は語ります。
 上場企業で労働時間が一番短い会社で、派遣やパート雇用で人件費を削ることなく健全経営を続ける未来工業(株)。勝ち組経営哲学のヒントが数多く紹介された報告でした。(稲嶺)

(「ニライみらい」 269号より転載)

 

Facebookでコメントする